海外保険の延長をし忘れて、痛い出費!
それからしばらくしたある日、激しい腹痛に襲われたIさんが、ホストファミリーに救急車を呼んでもらって病院へ行くと、診断結果は盲腸。手術をして1週間入院し、退院の日に渡された請求書には、なんと200万円以上の金額が書かれていました。慌てて、日本出発前に加入した海外留学保険を調べましたが、コース期間を延長したときに保険の延長をしていなかったため、保険は期間切れ。泣く泣く実費で支払うことになったのでした。
留学カウンセラーからのアドバイス
海外では1回の診察で1万円以上を請求されることもあり、多くの国では救急車は有料。走行距離によっては追加料金を取られることもあります。治療費が高額になると、クレジットカードなどの支払い能力を証明するものを求められたり、入院には保証金が必要な場合もあります。
海外留学保険に入っていれば、通常はその保険証書を提示すれば済むのですが、Iさんのように留学前に日本でかけた保険の期間が留学期間の途中で切れてしまっていると、実費を自分で支払うことになります。
海外留学保険を延長する場合、手続きは加入した保険会社や依頼した留学エージェントに連絡をして、追加期間分の保険料を支払うことで完了します。一旦保険が切れてしまうと、海外で再加入はできませんので、送金や手続きにかかる日数を見越して、加入期間内に早めに連絡をしましょう。
「クレジットカードに付帯している保険でカバーできないのか」という質問をよく受けますが、治療費用の補償金額が不十分だったり、1回の渡航で3カ月間しか補償期間がないなど、長期間海外に滞在する留学には不向きです。また基本的には、加入者が立替払いをして、帰国後に保険会社に請求するという流れとなり、緊急時には役に立たないケースがほとんどですので、留学の際には、必ず海外留学保険に加入しましょう。
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