口約束はトラブルの元!契約書を交わすのが海外の常識
ワーキングホリデーでオーストラリアに滞在中のHさん。フラットを友だち数人で借りて家賃などを負担し合うフラットシェアをしていました。Hさんの友だちの日本人が契約主となり、韓国人、イギリス人、タイ人のシェアメイトと暮らしていたのですが、契約主である日本人の友だちが帰国することになったので、Hさんが新しい契約主になりました。その後、帰国した友だちの部屋にフランス人が入り、新しいメンバーで暮らし始めて間もなく、韓国人とイギリス人のシェアメイトが、別のフラットに移ると言い出しました。
入居の際の約束は「引っ越す場合は、新しいシェアメイトを紹介するか、1カ月分の家賃を支払う」ことだったので、どちらにするか2人に聞いてみたところ、「そんなことは聞いていない」とのこと。再三の話し合いも物別れに終わり、2人は突然家を出てしまいました。結局新しいシェアメイトが見つかるまでHさんが3人分の家賃を負担することに・・・。
留学カウンセラーからのアドバイス
フラットシェアはワーキングホリデーで渡航する人に人気の滞在方法ですが、契約にまつわるトラブルも多く聞かれます。契約主になる人は、不動産会社や大家との契約、そしてシェアメイトとの契約と、2重の契約をすることになります。Hさんのトラブルは、不動産会社との契約は書面で交わしているにも関わらず、シェアメイトとは口約束だけで済ませてしまったことが原因です。
海外では金銭に関わる契約の場合は契約書を交わすのが常識です。友だち同士で堅苦しい契約はしたくない、などと考えるのは日本人の感覚。共同生活をする際に、仲間同士仲良く生活をしたいと考えるならなおさら、金銭以外の約束事も書面で契約を交わすことが大切です。契約主に限らず、シェア仲間に入るほうも、約束事はしっかりと書面化し、トラブルを避けましょう。
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