せっかくの日本食が、持ち込み禁止で没収
オーストラリアへワーキングホリデーに行くCさん。海外での長期滞在では日本食が恋しくなるだろうと、スーツケースにはカップラーメンやお菓子を詰め、またホストファミリーにお好み焼きを作ってあげようと、マヨネーズやソースも用意しました。
機内で入国カードを記入した際に、「食品を持っているかどうか」を問う項目がありましたが、あまり深く考えずに「NO」にチェック。
到着後の税関でCさんのスーツケースが検査官に開けられ、食品を持ち込んでいるのに申告をしなかったことをひどく叱責されたうえ、持ってきた食品はすべて没収されてしまいました。
留学カウンセラーからのアドバイス
農業国であるオーストラリアやニュージーランドは、自国の生態系をおびやかす病原体が他国から進入するのを防ぐため、検疫検査が非常に厳しく行われています。食品や動植物できた製品の中には持ち込み禁止のものが多く、持ち込みが可能なものでも申告が必要です。
持ち込みが禁止されている代表的なものは、乳製品、卵など。Cさんが持ち込もうとしていたマヨネーズやカステラなどの卵を使った食品は持ち込むことはできません。肉や肉製品(乾燥、燻製のジャーキー類なども含む)も同様です。Cさんのカップラーメンにも肉が入っていたために持ち込めませんでした。また、生の野菜や果物も持ち込めませんので、機内で食べてしまうか、検査場前のごみ箱に捨てましょう。
上記を含まないインスタント食品や菓子類、調味料などは持ち込めますが、もちろん申告が必要です。Cさんのように申告しなかったり、悪質とみなされた場合には、罰金が科せられることもありますので注意しましょう。また、申告をしていても、検査官に説明を求められたときに答えられないと没収されてしまうこともあります。Cさんはソースに何が含まれているかを説明できなかったために、没収されてしまいました。
いずれの国に入国する際でも、申告書類は正確に記入しましょう。
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